2009-01-01から1年間の記事一覧

小津安二郎監督 / 浮草

ニコラス・レイ監督 / 理由なき反抗(原題:Rebel Without a Cause)

ジェームス・ディーンは素晴らしい。主題がイノセンスの喪失というのも若さを失いつつある28歳くらいで観るのはちょうどいい。

エリア・カザン監督 / 波止場 (原題:On the Waterfront)

いま観ると善悪の描き方があまりに素朴すぎる。エヴァ・マリー・セイントはこの5年後ヒチコックの『北北西に進路を取れ』で大化けします。

特別展「伊勢神宮と神々の美術」@東京国立博物館

地味!

エリア・カザン監督 / エデンの東 (原題:East of Eden)

うーんこれは素晴らしい。まあラストがちょっとアレだが。ジェームス・ディーンの思春期ぶりがたまらん。

テレンス・ヤング監督 / 暗くなるまで待って (原題:Wait Until Dark)

美貌と若さを失いつつあるヘップバーンが演技力で観客の度肝を抜くの巻、といったら、ヘップバーンファンにしかられるだろうきっと。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督 / ニュー・シネマ・パラダイス(原題:Nuovo Cinema Paradiso)

いまの自分に大変教育的な映画であった。映写技師いわく「身の周りのさまざまを愛しすぎてはいけない」。名言ですなあ。

特別展「聖地寧波―日本仏教1300年の源流〜すべてはここからやって来た〜」+平常展@奈良国立博物館

平常展。まあ、いつ来ても良いが、何度も観るとすこし飽きるのも事実。たまには上野の博物館にも行こうと反省。

オディロン・ルドン展@姫路市立美術館

暗い。暗くてユーモラス、そしてシュール。悪くなかった。姫路市立美術館は係のお姉さんがみなかわいくて驚き。姫路はかわいい女性が多いのか。いやむろんおばさん、おばあさんもいるのだが、平日の昼間、道を歩く人は少なかった。

mixiの終わり(からこの10年のウェブ生活を雑駁に振り返るの巻)もしくは、出会い系としてのインターネット私論(第1回)

今、ユーザ数が「千万」のオーダーに達したmixiは、玉石混淆のほとんど制御不能なサイトになり、そこを無理矢理制御しようとして、人畜無害なコミュニティまで削除してしまった、などの問題が生じていることは、みなさまご承知のとおりだ。言い換えると、「…

ロバート・ワイズ監督 / 地球の静止する日 (原題:The Day the Earth Stood Still)

アレフレッド・ヒッチコック監督 / 泥棒成金 (原題:To Catch A Thief)

アレクサンドル・ソクーロフ監督 / 太陽 (原題:The Sun)

陰鬱なあかるさに、優雅な退屈さが上質に定着された物語。人間としての天皇を演じるイッセー尾形をユーモアをまじえて神話的に描き、その苦悩と屈辱とを映像美と禁欲的な演出からエレガンスの域にまで高めている。敗戦を目前に控え、海洋生物学者として学問…

李纓監督 / 靖国

「靖国」をめぐる各国のひとびとを、靖国刀最後の鍛冶職人を中心に描く意欲作。しかしながら予算の問題か、編集素材の問題か不明だが、昭和帝と先の大戦のニュース映像などを適当につなぎあわせた後半20分がひどく、失望するは必定。目の付け所も悪くないし…

ビリー・ワイルダー監督 / 情婦 (原題:Witness For The Prosecution)

アガサ・クリスティによる戯曲『検察側の証人』の映画化。邦題があまりよくない。せいぜい「女証人」とでもすべきだったのでは。とにかくチャールズ・ロートン演じる老弁護士とエルザ・ランチェスター演じる看護婦のやりとりが楽しい。皮肉の効いたセリフの数…

江戸川乱歩の美女シリーズ 天国と地獄の美女

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江戸川乱歩の美女シリーズ 白い乳房の美女

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江戸川乱歩の美女シリーズ 悪魔のような美女

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江戸川乱歩の美女シリーズ 浴室の美女

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ミュージックdeオリエント急行の旅

オリエント急行の開通記念列車は1883年10月4日夜にパリ・ストラスブール駅(現パリ東駅)を発車し、6日かけてコンスタンティノープル(イスタンブル)に到着した。経路はパリ(フランス) - シュトラスブルグ(ドイツ帝国、現ストラスブール) - ミュンヘン …

ハットリくんの音楽で世界旅行でござるの巻

最近、1970年代から80年代にかけての日本の劇伴音楽(おもにテレビドラマ)について気ままに探求しているのだが、YouTubeでおもしろものさがしをしているとついつい脱線してしまう。きょうもなぜか気づいたら、忍者ハットリくんの主題歌聞き比べにすっかりは…

ジョン・ギラーミン監督 / ナイル殺人事件(原題:Death on The Nile)

ゴージャスネスという点ではシドニー・ルメットの『オリエント急行殺人事件』に軍配が上がるけれど、エジプトロケが功を奏しているなあ。ベティ・デイビスとマギー・スミスのコンビが楽しすぎるのと、連続殺人が起こってもなおピーター・ユスティノフ(ポワ…

野村芳太郎監督 / ゼロの焦点

プロットには突っ込みどころありまくりなのだけれど、オールドファッションな推理物が観たかったので満足。本作は石川県を主な舞台として進行するが、映画では石川をいささかステレオタイプに描き過ぎているだろう。が、時代を鑑みればそれは仕方ないとも言…

佐藤嗣麻子監督 / K-20 怪人二十面相・伝

北村想の原作から改作しすぎだが、がんばってた。世界観には突っ込みどころありまくりなんだけども。仲村トオルの衣装がいちいちかっこよすぎ。衣装センスいいね。安易なハッピーエンドにしないところから、監督の乱歩に対するリスペクトが伝わってきた。平…

庵野秀明総監督 / ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

仕事帰りに19時過ぎから観ました。えげつなく、あざとく、だいぶ力強い、愛という人の業(欲望)を肯定した物語になってました。力強いセカイ系アニメかな。ちと寂しい気もした。結構、観ながら先が読めちゃったし(笑)。最終的な評価は『Q』および完結編の鑑…

ウツボの動画日記:ヱヴァンゲリヲン破公開前に思うこと(テキスト版/オリジナル)

いろいろと考えましたが、無修正版をうpします。はたして、ブログにも削除あるいは修正を依頼するだろうかというテスト。もしそうでなければ、YouTubeだから狙われた、ということになるのかな。たかが総PV数60レベルの動画を著作権侵害とはいえ、削除依頼す…

ウツボの動画日記:ヱヴァンゲリヲン破公開前に思うこと(テキスト版/自主規制版)

文字起こししました(笑)。適宜修正(自主規制)してます。それにしてもカラーの法務担当者は動画一度観て、削除申請したんでしょうかね。内容チェックしないでも、彼らは立場上「著作権侵害」を訴えられる(訴訟を起こす、という意味ではないですよ)けど…

ウツボの動画日記20090622:ヱヴァンゲリヲン破公開前に思うこと

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破公開を前にしてよしなしごとを思いつくままに話しております。 追記(2009/6/24) ご注意ください あなたが投稿したマテリアルに対して、次のような著作権に関する申し立てが提出されました: 株式会社カラー から ウツボの動画日記…

『図書館の新世界』試聴会@オーディオユニオン新宿店

800万円以上するハイ・ファイ・ステレオ・システムでめくるめく25分間の音楽の旅。たしかに装置の音は良かったが、800万円の良さはとても地味で落ち着いた良さで、劇的に音楽そのものが変わる訳ではなかった。音楽は音質で感動する訳ではないんだなと改めて…