2003-01-01から1ヶ月間の記事一覧

山本精一 / Crown of Fuzzy Groove (2002, P-VINE)

昨年リリース(9月)以降、ウェブ上でとても評価の高かった山本のソロ作。 しかし端的に言ってしまえば、かなり期待して聴いたものの、大して感銘を 受けなかった。リズムや音色にも特筆して心地よいものは見受けられない。 ただ、5曲目に関しては鼓膜をヘン…

Sam Moore / MOOOOHIEEE! (2002, em RECORDS)

'20年代に活躍したミュージカル・ソウ(のこぎりヴァイオリン)と ハワイアンギターの名手、サム・ムーアのSP盤コンピ。ぼくは、最近 ノアルイ監修の「SWEETEST MUSIC THIS SIDE OF HEAVEN」という戦前 SP盤コンピに収録されていた「OLD BLACK JOE」(フォス…

Windom Hill Artists / Country (1984, Vuena Bista Distribution)

ウィンダム・ヒルといえば、いわゆるニュー・エイジの元祖的に 語られる(と思う)レーベルなのだが、以前図書館で2枚組のベストを 聴いただけで、その作品にはきちんと接したことがなかったので、 なんとなく購入してみた。荒涼とした田園の風景のジャケも…

Sylvain Chauveau / nocturne impalable (2001, dsa)

フランスのアンビエント。生音主体で、使用楽器はビオラ、チェロ、 クラリネット、アコーディオン、トランペットなど。ピアノが主に 沈鬱でミニマルなメロディーを奏で、聴いているうちにゆっくりと 呼吸が止まっていきそうな、なんとなくデカダンな感じ。と…

Family Affair

約2ヶ月ぶりに、図書館へ。レポートの資料用に岡林洋「廃墟の エコロジー」(剄草書房)、谷川渥篇「廃墟大全」(トレヴィル) 借りる。そうだ、卒論関係の本もそろそろ集めなくちゃな。嗚呼。 図書館の4階にある視聴覚ライブラリーで、ギル・エヴァンズ・ …

Various Vocalists / Original Sound Truck Recordings (1994, MCA)

いわゆる往年の名作ハリウッド映画(「大砂塵」「慕情」「カサブランカ」 「オズの魔法使い」etc)の挿入歌集。パット・ブーンとビング・クロスビー。 耳についたものをメモして聴き返してみるとたいてい、クルーナー(マイクの 前で囁くようにしてうたうこと…

羅針盤 / はじまり (2002, LITTLE MORE RECORDS)

これと山本ソロを比較して聴いてしまうと、やっぱりぼくはきちんと構造の あるポップスが好きなのかな、と思ってしまう。とりとめない感じのものも 好きなのだけどな。気を衒わない力の抜けたとても心地よいポップスアルバム。 山本の微熱中年なボーカルは、…

Ornette Coleman / Dancing In Your Head (1973,1976 A&M)

アルト・サックス奏者、オーネット・コールマンをちゃんと聴くのは初めて。 非常にフリーキーな雰囲気が漂いつつも、ポップな感じを併せ持っているのが すごい。フリー・ジャズという枠で、ドルフィーやコールマンも括られたり するのだが、バキポプギョピギ…

山本精一 / Crown of Fuzzy Groove (2002, P-VINE)

昨年リリース(9月)以降、ウェブ上でとても評価の高かった山本のソロ作。 しかし端的に言ってしまえば、かなり期待して聴いたものの、大して感銘を 受けなかった。リズムや音色にも特筆して心地よいものは見受けられない。 ただ、5曲目に関しては鼓膜をヘン…

Sam Moore / MOOOOHIEEE! (2002, em RECORDS)

'20年代に活躍したミュージカル・ソウ(のこぎりヴァイオリン)と ハワイアンギターの名手、サム・ムーアのSP盤コンピ。ぼくは、最近 ノアルイ監修の「SWEETEST MUSIC THIS SIDE OF HEAVEN」という戦前 SP盤コンピに収録されていた「OLD BLACK JOE」(フォス…

Windom Hill Artists / Country (1984, Vuena Bista Distribution)

ウィンダム・ヒルといえば、いわゆるニュー・エイジの元祖的に 語られる(と思う)レーベルなのだが、以前図書館で2枚組のベストを 聴いただけで、その作品にはきちんと接したことがなかったので、 なんとなく購入してみた。荒涼とした田園の風景のジャケも…

散財でい

ムラムラしながら、ツタヤに寄る。カーペンターズ「涙の乗車券」とアソシエイション 「バースデイ」を返却して、山本精一「クラウン・オブ・ファジー・グルーヴ」と 羅針盤「はじまり」借りる。いつもは何を借りるか迷ったりするのだが、今日は すぐに日本の…

Caravan / In The Land Of Grey and Pink (1971, Decca)

いわゆるジャズ・ロックなの???オルガン鳴ってるね。むしろ前半は あたたかい男声中心のコーラスも巧みなソフトロックな趣。ビートルズ ぽかったりする曲があるのは英国の伝統なんでしょうか。牧歌的に長い ギターソロでマターリしたり。ちなみに5曲目の…

Association / Birthday (1968, Warner)

これは渋谷ツタヤでレンタル。小西さんとか大好きなんだろうなあ、 って感じの美しいポップス。ほらいわゆるソフトロック。でも意外に ファンキーな曲があったりするんだよね。小西さんと言えば、松浦の CMソングをアレンジしたらしいけど、どうなんですか?…

The High Llamas / Cold And Bouncy (1998, V2)

3年ほど前に一度レンタルして聴いているのだけど、900円で落ちて いたので、中古外盤で購入。電子音がプキュプキュ言ってる「繁殖力の 低そうな」ブライアン・ウィルソン直系ポップス。それにしても渋谷の レコファンって店舗によって値段ずいぶん違うような…

スローなブギにしてくれ

最近聴いたCDの感想3点

Compiled by Noah Lewis' Mahlon Taits / Sweetest Music... (2002, P-VINE)

戦前ジャズのSP盤のコンピレーション。これを聴いて初めて ノアルイのライブ・レパートリーの曲名がわかったり。冒頭の 針を落とすところから、最後の曲までずっと気持ちの良いSPの ノイズが入っている。非常に心地よく、楽しく聴ける一枚だ。 但し、聴きす…

The Tony Williams Lifetime / Emergency! (1969, Verve)

マイルズ・バンドに、若くして抜擢されたことで知られる トニー・ウィリアムズ弱冠23歳にしての驚愕アルバム。 全篇に漂う不穏な空気感(なんせ非常事態!だもんな)は、 トニーの熱くも心地よいドラムスとあやしの武道家ラリーが 繰り出す空拳のようなオル…

音楽はめぐる

最近購入したCDの感想2点。

ほうろうナイト

昨年の師走は30日の忘年会(於風街まろん邸)で、ぼくが体調不良により 大いにゲゲゲの鬼太郎と化してしまったので、今日はわざわざご好意に より、再度リベンジ鍋と称して、HIKB邸にて、鶏鍋会をセッティングして頂いた。 まことに頼もしきお兄様(という表…

nikakoi / setrichka (2002, EFA / WWF)

グルジア共和国在住のNika Machaidzeによるひとりエレクトロニカ ユニット。リズム面やサウンド、ヴォーカルTusia Beridzeの歌い まわしからは、ほのかにブラコンな香りも。mumと比較するとだいぶ アーバンな志向性に若さを感じる。夜中、小さな音で流しても…

mum / finally we are no one (2002, fat cat)

アイスランドのエレクトロニカ(グループ)。基本的にメロディー、 リズムがしっかりしていて、構造はまったくうたものポップス。 雪解け前の晩冬といった感じのすこし暗めのかわいらしいサウンド。 繊細な音使いには細野さんの「銀河鉄道の夜」に通じる雰囲…

星のフラメンコ

午後1時起床。昨日たんぽぽさんに頂いた、スパンク・ハッピーを 聴いていると聴きたくなる女性ヴォーカルコンピ「Girls' Voice」や 「domingo's winter selection」、コシミハル「父とピストル」、 細野さんのひみつレコードなどを聴きながらぼんやり過ごす…

Don’t Trust Over Thirty

昼過ぎ渋谷から東横特急で横浜へ。市営地下鉄に乗り換え、三ツ沢上町 下車、横浜国立大学へ向かう。途中の横浜駅の地下で、カツ丼食べました。 で、なぜに横国大に来たかといえば、同大教育人間科学部の「メディアと 芸術」(講師:大里俊晴氏)の授業にゲス…

春かな嗅げ

昨日読了した野坂昭如「風狂の思想」(中公文庫)の簡単な雑感を。 まあ、野坂昭如といったら、今や若者には戦争の思い出をメディアで 語り、現代人の堕落を戒めるじいさん、といったようなイメージだと 思いますが、山田風太郎とはまた違う、戦中派の人であ…

買い初めデイ

新年のもろもろ買い初めです。 福沢を レジに投げ入れ お買い初め バッグがパンパン いとをかし。 芳林堂書店所沢店にて、藤子不二雄A「シスコン王子」(ブッキング) 購入。うろ覚えの知識だけで述べるなら、この作品は製菓会社シスコ とのタイアップマンガ…

mirror balls

野坂昭如「風狂の思想」(中公文庫)に手間取っている。 三木鶏郎や、いずみたくなんかも出てきて、これからが なかなか面白いところだというのに、ページを繰る手が 止まってしまう。ぼんやりと寝転んで天井を見ながら 目をこすってしまう。本を閉じてしま…

駄目な僕

松の内気分もそろそろ終わりに近づこうという今日この頃。 健全なる社会人の皆様は初出勤を迎えた方も多いのでは ないかと思います。今年の年始は、年賀状より、企業からの (なぜかガス屋とパチンコ屋からが多い)DMが多くて、暗い 気分の小生であります。…

楽しい夜更かし

昼頃起床したら、祖母と伯母が来ていた。昨日同様、旧宅で 蔵書整理に明け暮れていた父が帰宅。母とぼく、合わせて五人で コタツを囲む。うどんが激しくウマイ。肉まんも食べてしまう。 昨日同様午後2時過ぎから、昨日同様また作業。実に淡々と していて寒さ…

Snow & Dove

音楽サイト各所でレコード買い初めの記述を見て、「うう…」 と、うめきつつも、非常に地味な一日。午前4時就寝、8時起床。 10時頃から、雪の中、前の家に足を運んで、もろもろ片付けや 父の蔵書(1000冊くらいある)の仕分け、梱包を手伝ったり、 ゴミの分別…