2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧
ハイブラウかつブラックユーモアにあふれた会話の妙味で、若輩者の小生には意味不明の部分も多々あり。両者のインテリ不良壮年なあんばいが、実にかっこいい。しかし、丸山氏が60歳にして世を去って、しかもこれが最後の本になったとは、なんとも残念です。 …
高橋はバクシーシ山下『セックス障害者たち』(幻冬舎アウトロー文庫)の解説を書いていたり、著書『文学王』(角川文庫)の中で、成人用ポルノビデオ批評をしたりして、たしか彼自身の手によるポルノビデオも発売されていたような気がしていたが、観ていな…
鬱屈した高校生が一服できるファンタジーと成り得るのかどうかはいささか疑問だ。現役高校生はあんまり読まないんじゃないかと思う。この本はかつて高校生だった人間が、軽いノスタルジーを求めて手にしたりするのではないだろうか。 まあ何にせよ、文章うま…
本書の要旨ともいえる部分が、まとめられているので、以下に引用する。 靖国問題の解決は、次のような方向で図られるべきである。 一、政教分離を徹底することによって、「国家機関」としての靖国神社を名実ともに廃止すること。首相や天皇の参拝など国家と…
MASAさん&佐藤公哉さんのパーティーに遊びに行きました。2回目です。疲れていたので、ずっとソファに腰掛けて、くにゃくにゃしていたのですが、終盤20分くらいフロアで踊ったら、汗びっしょりになりました。エンジョイハウスは空調をどうにかしたほうがいい…
ツァラは前段で述べたように、ダダの時代において、従軍の経験を持たなかった。しかし、彼の言語表現における試みは、大いにその時代に刺激され、良くも悪くも彼の若さをして「破壊」のための「破壊」を志向するものとなった。 僕らは告げる、自動車はひとつ…
トリスタン・ツァラは、サミュエル・ローゼンストックとして、1896年4月16日、ルーマニア北部で生まれた。「ローゼンストック家は裕福なユダヤ人の家柄で」(塚原史『言葉のアヴァンギャルド』1994年、講談社現代新書、p.88)、「家庭の事情で大学進学を断念…
(右:参考画像) トリスタン・ツァラ(1919年、23歳ころ)
第1回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050701#p1 第2回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050712#p1 第3回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050714#p1 第4回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050716#p1 第5回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050726#p1 第6回 htt…
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2005_14935 ご存知の方もいらっしゃるように第6回に菊地成孔が招かれ、レクチャーをしています。メールアドレス他、いくつかの情報を打ち込めば、講義の模様を無料で観ることができます。 しかし、こうい…
あー、俺、さんざ、クロード・ソーンヒル云々言ってたけど、これ、聴いていなかったな、と頭を垂れて反省物です。しっかし、3曲目の「ムーン・ドリームス」を聴いたら、もうびっくりした。こりゃ、ギルのアレンジだ。ソーンヒル楽団のサウンドがそのままマイ…
1916年に朗読された、音響詩「KARAWANE」にふれる前に、バルが抽象表現を志向したきっかけについて少し考えたい。彼の人生において、カンディンスキーの存在は大きい。カンディンスキーの「諸芸術総合」という壮大な理想は、かつて、ワグナーが夢想した「総…
(右:参考画像)フーゴ・バルによる「KARAWANE」朗読パフォーマンス@カバレー・ヴォルテール(1916年)
第1回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050701#p1 第2回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050712#p1 第3回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050714#p1 第4回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050716#p1 第5回 http://d.hatena.ne.jp/utubo/20050726#p1