2005-01-01から1年間の記事一覧

特別展:北斎展@東京国立博物館

北斎の晩年の号が、画狂老人卍(がきょうろうじんまんじ)であるというのを知り、天才に妙な親近感を覚える。平日であるにもかかわらず、混雑。300点以上の作品を観るのに、へとへとになったが、実にカネを払って観る価値のある展示だった。好きな人は何度も…

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ怪盗X最後の戦い (ポプラ社ズッコケ文庫)

乱歩の怪人二十面相へのトリビュート感のあるシリーズ内連作。1作目は映画化された。現代の小学生が、犯罪捜査に加わるという設定はさすがに厳しいものがある。が、しかし細かいことを言わなければ、三人組の活躍が楽しめる。ファンタスティック。

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ怪盗Xの再挑戦 (ポプラ社)

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ三人組対怪盗X (ポプラ社ズッコケ文庫)

オムニバス / 乱歩地獄

複数の監督による短篇で構成された作品ですが、中でも佐藤寿保監督『芋虫』が傑作です。特にエロ描写の迫力がすばらしく、また、音楽は大友良英が担当していて、音の不思議な存在感が印象的でした。映画を通じて愛や狂気や所有欲や肉慾という人間の業につい…

おろかな日々

18日。ひとの家で焼酎を以てしたたか酔っ払い寝てしまい、朝ご飯まで世話になって、バイトに向かう。久しぶりに飲み過ぎた。寝ぼけた頭で「今日は12月27日の細野晴臣&東京シャイネスライブ@九段会館のチケット一般発売日ですね!」と思いだす。酔いを残し…

諸星大二郎 / 稗田のモノ語り 魔障ヶ岳━妖怪ハンター (講談社)

「言霊」が通奏低音のようにテーマとして感じられた。

江戸川乱歩 / 大暗室 (江戸川乱歩全集/光文社文庫)

表題作のほかに、『怪人二十面相』を併録。表題作は作者自身にすら「大時代的」と評されているが、こういう「大時代的」なものが好きなのは否めない。うっとりしながら読んだ。

那須正幹、関修一 / マルギットの首飾り―写楽ホーム凸凹探偵団 (講談社青い鳥文庫)

乱歩の『怪人二十面相』を意識している感じがある。さすがに犯人は特定できた。

スロラナ@下北沢Que

午後7時半からライブ。マコト(id:mktz128)氏と、下北沢駅前で待ち合わせてQueに向かい、スロラナの出番前にはいしたに(http://mitaimon.cocolog-nifty.com/)さんがいらした。 一番手はとり・みき、中川いさみらの「青いからすぐち」というバンド。かぐや姫や…

カン・サンジュン / 在日 (講談社)

11月始めの朝まで生テレビを機会に借りて読んでみたのだけれど、意外とセンチメンタルな文章でした。韓文研の運動など、知らないことを知ることができて、なかなかおもしろかった。

橋本治 / 橋本治という行き方 (朝日新聞社)

まあ、橋本治だなあ。にしても毎度この人の文体には吸引力があるなあ、とうなづきながら読むような感じです。

山田昌弘 / 希望格差社会 (筑摩書房)

読んでいると暗い気分になります。派遣社員が、身分の不安定さを理由に「フリーター」扱いされていたのにびっくり。いまいち詰めの甘いテキストなのですが、とにかくタイトルがキャッチーですね。

那須正幹、関修一 / 交霊会殺人事件―写楽ホーム凸凹探偵団〈6〉 (講談社青い鳥文庫) (講談社青い鳥文庫)

登場人物が多すぎやしないか、と思ったけれども、無事犯人を当てることができました。しかし、小学5,6年生には登場人物を把握するのが難しいだろうなあ。

祖父江慎+cozfish展@ギンザグラフィックギャラリー

学校が引けたあと、山手線で有楽町まで移動し、銀座は大日本印刷のグラフィックギャラリーへ。 同氏がデザインを手掛けた高橋源一郎、重松清、京極夏彦、田口ランディ、吉田戦車、とり・みき、しりあがり寿、杉浦茂、トーべ・ヤンソン、チャールズ・シュルツ…

デッサウのバウハウスとハレのブルク・ギービヒェンシュタイン美術デザイン大学、世界の現代デザインを切り開いた二つの美学校展@東京大学教養学部美術博物館

カンディンスキーの画が展示品に含まれていた。が、微妙なセレクションだな、と思いました。 バウハウス運動についてはほとんど知らなかったので、なんとなくいろいろわかっておもしろかった。多分野横断的な芸術運動だったのだな。今度何か本を読んでみよう…

音遊人 (http://www.tv-tokyo.co.jp/m-jin/ テレビ東京)

TV

メインゲストが、三遊亭小遊三で、彼を中心に落語家たちで結成されたニューオリンズスタイルのジャズバンドがへたくそな演奏を繰り広げていたのが印象的で、菊地成孔の印象があまりない。カメラと映像の処理がおかしな具合で、安っぽく怪しいチンピラみたい…

コナン・ドイル、延原謙訳 / シャーロック・ホームズの帰還 (新潮文庫)

久々に読んだのだけど、やっぱり良いなあ。「プライオリ学校」や「六つのナポレオン」はBBCのドラマ版でも昔観たことを思い出して、しみじみしたりしておりました。

那須正幹、関修一 / 怪盗るぱんの亡霊―写楽ホーム凸凹探偵団 (講談社青い鳥文庫)

またもや暴力団登場!那須先生は子供向きだ、ってことはあんまり考えずお好きなものを書かれているような気がします。

那須正幹、関修一 / 猫の鼻十三墓の秘密―写楽ホーム凸凹探偵団 (講談社青い鳥文庫)

覚醒剤とか、暴力団が出てきます。刺激強いなあ。いまどきの児童文学を舐めてはいけない。

英語でしゃべらナイト (総合テレビ)

TV

しゃべらナイトじたいは、1,2度観た事があるのですが、まさか菊地さんが出演するとはなあ。主に「南米のエリザベス・テイラー」「デギュスタシオン・ア・ジャズ」を引き合いに出して、創作の動機としての妄想の重要性について話していました。 http://d.hat…

小熊英二ほか / 対話の回路 (新曜社)

網野善彦との対談がとくにおもしろかった。あとがきにもちからが入っているが、腹の辺りにずしっとくる読み応えのある対談集。おすすめです!

北野武監督 / TAKESHIS'

夢っぽい映画。ちょっと単純にトリュフォーの『アメリカの夜』を思い出した。京野ことみの脚が素敵だった。しっかし、おっぱいってのは触ると柔らかそうなもので、セクシーなのはやっぱり脚だな。おっぱいは、やはり隠しておいたほうがセクシーだ。女性の鎖…

NHKスペシャル:サイボーグ技術が人類を変える (総合テレビ)

TV

案内人は立花隆(http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/project/nhksp/)。池谷裕二の『進化しすぎた脳』(http://d.hatena.ne.jp/utubo/20051027#p1)に出てきたネズミの実験の話を映像で見ることが出来て、それもおもしろかったが、刺激的だったのは、やは…

橋本治 / ぼくらの最終戦争 (小学館)

「子供のいじめという現象によって問われる既成の価値観というのはどんなものか」というテーゼを中心とした一冊。世代差と性的抑圧について、貧乏を知らない王子様世代(1995年に17歳前後だった日本人が該当する)について、現代人はみな解脱済みであり、信…

橋本治 / ぼくらの未来計画 (小学館)

読み応えのある一冊だったので、要点を自分なりにまとめてみた。 資本主義はどんな仕組みか 資本主義は借金を必要とする仕組みであり、その借金は永遠に膨張をし続けることしかできない。しかし、「大きいこと」は、もはや「良いこと」ではないので、それを…

那須正幹、関修一 / 紫屋敷の呪い―写楽ホーム凸凹探偵団 (講談社青い鳥文庫)

誰が犯人だか推理するのは意外と頭の体操になりそうです。